用語集

 用 語 
 解 説 
「水位観測」ってなに?どうやって測るの?
 「水位観測」とは、ある基準(水位0cmと決めた場所)から水面までの高さを測る事です。
 河川には、「量水標(りょうすいひょう)」と呼ばれる大きい定規が設置されており、「水位○m△cm」というように測ります。
 基準は川底と同じではなく、観測所ごとに決められた高さのため、「水位=水深」ではない事に注意して下さい。また、水位が基準を下回
 ると「−△cm」とマイナスで表示されます。
 現在の観測は機械化されており、水の深さによって圧力(水圧)が変わる性質などを利用して、30分毎に観測しています。
               
「雨量観測」ってなに?どうやって測るの?
 「雨量観測」とは、空から降った水の量を測ることです。
 観測は、「直径20cmのマスに溜まった降水の深さ」を測ります。ニュースなどで「時間雨量○ミリ」と言いますが、これは、「1時間の
 間にマスに○ミリの降水が溜まりました。」と言う意味です。
 空からは、雨の外に雪、あられ、時にはヒョウも降ってきます。これらは雨も含めて「降水(こうすい)」と呼ばれ、熱で溶かして水状に
 してから観測します。
 現在の観測は機械化されており、雪などもヒーターで自動的に溶かしながら、30分毎に観測しています。
「累加雨量」ってなに?
 累加雨量とは、降り始めからの降水量の合計です。
「レーダ雨量」ってなに?雨量観測となにが違
 うの?
 雨量観測は降水の量を直接観測していますが、レーダ雨量は、電波が雨雲にあたると反射される性質を利用して降水を推測します。
「浸水想定区域図」ってなに?
 浸水想定区域図は、河川の堤防が決壊した場合、浸水が予想される区域とそのの高さまで浸水するかを地図上で表したものです。
 各市町村では、この浸水想定区域図を元に洪水被害を最小限に食い止めるため、避難場所や避難経路を分かり易く地図上に現した「洪水ハ
 ザードマップ」を作成しています。ハザードマップが自分の住んでいるところで作成された場合は、災害時に安全にまた速やかに避難できる
 ようにその内容をよく確認しておきましょう。
	
 子吉川って?
 子吉川は、秋田・山形県境の鳥海山(標高2,236m)を源とし、大小43の支川を合わせながら本荘平野を流れ、日本海に注いでいます。
 幹線流路延長は61kmと比較的短いですが、流域の80%は山地のため、川の勾配が大きく洪水時には水位の上昇が激しい河川です。
	
 雄物川って?
 雄物川は、秋田・山形県境の大仙山(標高9,20m)を源年、大小167の支川を合わせながら横手盆地・秋田平野をながれ、秋田市で旧雄
 物川と二つに別れ日本海に注いでいます。幹線流路延長は133kmと全国第30位の長さです。
	
 幹線流路延長(かんせんりゅうろえんちょう)
 とは?
 水源から河口までの長さを意味します。
「水位」って何のために観測するの?
 水位は、洪水や渇水の対策の目安として、また、長年に渡り蓄積されたデータは河川計画の基礎データとして利用されています。特に、洪水
 時の基準水位として「水防団待機水位」「はん濫注意水位」「避難判断水位」「はん濫危険水位」がありこの値は各観測所毎に違います。
	
「水防団待機水位とは
(すいぼうだんたいきすいい)」とは?
 水防団が出動に向けて待機・準備する目安の水位です。
 
「はん濫注意水位とは
(はんらんちゅういすいい)」とは?
 水防団が出動する目安の水位です。
 
「避難判断水位とは
(ひなんはんだんすいい)」とは?
 市町村長の避難勧告等発令判断、住民等の避難判断の目安となる水位で、洪水予報指定河川では、平成19年度に新規設定された水位です。
	
「はん濫危険水位とは
(はんらんきけんすいい)」とは?
 多くの家屋浸水等の被害が生じるはん濫のおそれがある水位で、洪水予報指定河川に設定されています。
	
「危険水位相当水位
(きけんすいいそうとうすいい)」とは?
 洪水時に堤防の決壊等の危険が生じる水位で中小河川の水位情報周知河川に設定している水位です。
「水防団(すいぼうだん)」ってなに?
 水防団は、大雨で川が増水すると堤防に危険なところが無いか見回り、あれば壊れないように土のうを積んだりして堤防を守ります。
「水防活動(すいぼうかつどう)」とは?
 水防団の水防活動は、洪水時、堤防などの危険箇所を巡視・点検し、連絡・通信を行い、必要があれば堤防の決壊を防ぐために土嚢(どの
 う)を積むなどの水防工法と呼ばれる作業を行います。
 一級河川・二級河川とは?
 治水・利水のうえで特に重要な水系を一級水系といい、このうち国土交通大臣が指定する河川を一級河川と言います。
 秋田県内の一級水系は雄物川・子吉川・米代川の3水系で、一級河川は雄物川水系岩見川や子吉川水系石沢川など雄物川水系で168河川、
 子吉川水系で44河川、米代川水系で82河川あります。
 また、一級水系以外の水系で、公共の利害に重要な関係がある水系を二級水系といいます。
	
 一級河川の管理者は誰?
 一級河川の河川管理者は国土交通大臣ですが、一級河川の全区間が治水・利水上特に重要ということはないので、国土交通大臣は、一級河
 川のうち指定する区間内については、管理に支障のない範囲で都道府県知事にその管理の一部を行わせることとしています。
 雄物川本川は河口より118.35km、子吉川本川は河口より約23.8km、石沢川は2.6kmが国土交通大臣の管理区間となっています。
	
 治水・利水ってなに?
 利水とは、川の水を生活用水や農業用水・工業用水・発電などに利用することをいいます。
 治水とは、洪水等の災害から河川の周辺に住む人々や土地を守ることをいいます。
	
 川の右・左って
 水の流れにのって下流を見た時、右側が右岸、左側が左岸になります。
 河川法ってなに?
 河川法とは、河川の災害を防止し、河川が適正に利用され、さらに河川の機能が維持されるよう管理し、国土の保全と開発に寄与するため
 に、昭和39年に施行された法律です。改正されながら、現在に至っています。
	
 水系(すいけい)ってなに?
 同じ流域内にある本川・支川・派川・湖沼などを総称して水系といいます。名称は、本川の名前から雄物川水系や子吉川水系といいます。
 流域(りゅういき)ってなに?
 降った雨や雪などの降水は、地表を流れたり、地下に浸透しながら河川に集まってきます。このように、降水の流入する全域のことを「流
 域」といい、集水区域と呼ばれることもあります。